「やったんでしょう? 学校に連絡するから生徒手帳」
知りません。やってません。
「なにその茶髪とカラコン。あんたここの人間じゃないでしょう」
先祖代々この土地です。目と髪は生まれつきです。
「なんであんたなんかが二重な訳?」
それ関係なくない?
どうしてこの人は、私が犯人だって思い込めるんだろう。だってさ。商品持ってないよ?
「何よ。あんたみたいに若ければ……」
まで聞いた所で、バイトらしき人が飛んできた。真犯人がカメラに写ってたとかで。
自分の部屋に戻ったら、友達が待っていた。
「大丈夫だった?」
万引き冤罪って言っても聞き入れないから、ウチから店長に直接連絡してくれたみたい。
「なんでウチに」
「電話帳。近かったから」
「スマホは?」
「あ」
細い瞳が柔らかく笑ってる。友達のこの表情、いいなって思う。ほっとする。
友達は美人。上品な切れ長の一重。艶々の唇。女の子らしい手。髪の毛もサラサラで綺麗。
濃くてくどい顔の私と違う。
「縮毛矯正しようかな。ストレートがいい」
「あたしは背丈が欲しいよー」
お互いにないものねだり。足が21cmと25cmの二人組。両者靴売り場で嘆いてる。
自分の部屋に友達がいると、学校っぽい。
だけど横には参考書。付け爪。マイクロコンポ。サボテン。
いつもの六畳一間が、休み時間みたいになってる。
写真素材足成:ヒボタンニシキ
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