インテリア雑誌を読んだ後は鼻息も荒い。大掃除は毎年戦場だ。
ゴミ袋に詰まった紙屑。紐で括られた雑誌。売れそうな古着は二束三文で売った。
部屋がすっきりしてきた。おし。こいつを一気に物置に押し込む。
何だこりゃいつの新聞だよ……読みふけってしまった。こんな所にトラップが。
はて、このダンボールは何だろう。セミの抜け殻? ポケモンカード?
いらんいらん、こんなもんは捨てる。人間、トランク一つで生きていける。
「……うぐ」
「えっ、えぐっ」
「ううう」
なんだ? 自分の物を捨てるのに、自分が納得してない。つーかキモい。いや、俺が。
どんなモノだったのか、何があったのか覚えてない。こんな子供のモノに何の価値が?
ファーストテディは捨てないんだっけか。爺さんが、禿げたヌイグルミ額に飾るんだよな。
セミの抜け殻ぐらい、部屋に押し込むスペースはあるだろう。

写真素材足成:少年とアスレチック
http://
PR