ブルーは15歳になったばかり。支給された戦闘服が、彼を半ばサイボーグにした。
人にはありえぬ速度と力。それは思春期の神経しか扱えないものだった。
「レッド。あまり無茶をするな」
「ブルーは煩せえなあ」
年上であるレッドの快活な笑顔。先輩格だが、武張る様子も無く。
警報の音が響く。常の如く、真っ先に突入するレッドが、足を止め様子を伺う。
ブルーは気付いた。奥竹基地内に侵入した者がいる。忍び寄るガスの、異様な気配。
仲間が、敵の送り込んだ毒の空気に倒れていた。
けれど、彼らには技がある。少年達は構え、そして空間に解き放った。
それは碧い光。奔流は通路を渦巻き埋め尽くし、毒ガスを捕らえ飲み込んだ。
* *
ブルーレット置くだけの二次を描いていたら、ママがポスターだらけの部屋に入ってきた。
天井もドアも、ボーカロイドで埋まってる。フィギュア棚もそろそろ満杯。
「また漫画を描いているの? 注文していた衣装が届いたわよ」
「わーい!」
「はあ……これは田中さんに実費でお返ししないと……」
キラキラと艶めく光。綿サテンを裏返しにし、絹風の光沢を再現したコス衣装。
知り合いのお母さんが縫ってくれたもの。洋裁学校ってスゴイ。
さらさらの手触りに頬を寄せて、アクセは何にしようか考える。
この前イベントで買ってきた、ビーズネックレスが合うかな。
ママが菓子折りを買う様子。スーパーのデニム履いて同行した。田中さんに贈るみたい。
「忍(しのぶ)ちゃん。ちゃんとミシンを覚えなさい」
「こ、高校入ったらバイトするから! つ、通販で買うし」
「ドレスが着たいなら、普段も可愛くすればいいのに」
「某には無理でござる」
そんなの無理。綺麗な子なら良いけど。ママには伝わりにくい。
「清潔であれば良いの。しーちゃんはひっつめ過ぎよ」
「高校デビューを狙うでござる」
「黒ギャルになるの?」
「男の子と話した事も無いでござる」
なれるものならなりたい、モテ系黒ギャル。遠い世界過ぎて、良く分からない。
部活の友達なら、男女は無関係。恋はまだ、頭の中の憧れ。ただし二次に限る。

写真素材足成:秋口
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