◆TAMA.29Nrg+◆TAMA/C0B6o名義です。
えーえー、確かに森や山は越えられませんよ? 異世界も無理です。
役立たずと呼ばないでください。これでも精一杯なんです。
馬車はいいなと思いますよ。冒険者達を乗せて、帰るべき場所でもあり。
天馬や神鳥は凛々しいし、どこまでも行けます。
ふくろは名前まである訳でして。変な名前にされると、神官が怒ってくれますよ。
いやだから、止めましょうよ。「はなのあな」は!
へ? お前、どこから来たって? そりゃあ貴方。宝箱で寝てましたよ。
古い方が価値があるんです。あるんですったらあるんです。
力を失ったら、ただの絨毯です。どうせ、破れてます。
でもね……古い話です。えーと、お后が浮気したんでしたっけ?
それで王が怒った。後宮で虐殺ですよ。ジェノサイドです。
貴妃のいなくなった宮殿に、かわいい娘たちを連れ込んでは殺し続けた。
王様がそれじゃあ駄目です。賢臣は悩みました。
だから来たんです。大臣の二人の娘が。
姉姫は昔話を始めました。妹姫は傍らに寄り添ってます。
様々な冒険、街の暮らしが語られました。王は続きが気になります。
それで言ったんです。姉姫が。「続きはまた明日」と。
話していれば、殺されませんからね。
そのまま何年か過ぎました。王も、もはや殺意はありません。
普通の人々の苦労話も、たっぷり聞いてますし。
ここまで来れば、姉妹だって安全です。
それでも姉姫は、語り続けたんです。無数の物語を。
やがてその物語は、様々な伝承を吸い込みました。
一番はじめの話は二百話程だったそうですが。
其処から来ました。
そうそう。渡ったんです。竜やクリスタルの伝承の世界に。
そんな王様は嫌ですか。貴方はいい王様ですね。
あ。乗りますか。え? 子供の頃、ゲマを倒したのに?
そりゃまた随分、がんばったもんですねえ。
その分、今強くなったじゃないですか。貴方はもう、石でも奴隷でもないんですよ。

写真素材足成:空から海
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