ゲームの中に、子供の頃暮らしていた家を作った。
見た目は昭和風な、木造平屋建ての和風家屋だけど……
地下にはプール、屋根裏には最新家電、押入れに隠し梯子と、訳が分からない。
それから、その家に家族を住ませてみた。
2ちゃんの人がやってたプレイの真似。って言うか丸写し。
婆ちゃんは爺ちゃんに抱きつくわ、叔父さんは引っ越し早々野良犬拾うわ、
おかんは全力でダンスするわ、爺ちゃんDJやってるわ、もう何が何だか。
リアクションはメリケン人だし、意味不明な再現家族だけど。でも。
皆が――卓袱台囲んで、お寿司食べているのを見てたら、どうでも良くなった。
幼い日に覗いた三面鏡。学習机。箪笥。縁側。物干し台。覚えていた、家の姿。
ここに懐かしい家がある。思い出が形になっている。もう、それで良かった。
データを保存して、そっとしておこうと思った。
その家でプレイしなくても、街にいてくれればそれでいいよ。
そうしたら、漫画キャラとかの店に、爺ちゃんやおかんが買い物に来た。
つか、個人的な記憶の中の人と、フィクションの人が知り合ってもしょうがないので
さらっと買い物してもらって帰した。すると。接客した版権キャラが、こんな願望を出してきた。
「爺ちゃんや、おかんと友達になりたい」……ありがとう。
今でも時折ゲームの中で、擬似おかんから電話が掛かって来たりする。
この世に存在しない部屋から。びーちく丸見えのスパイダーマソとか、忍者とか海賊とかに
今は亡き人々が、他愛の無い世間話をしている。
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