ぼんやり書き続けてるSSから抜粋しますた。日記のような呟きです。
エッシャーさんは、かつて風景画を描いていた。それも緻密で綺麗。
アルハンブラ宮殿のモザイクに感嘆し、幾何学や結晶の世界に進んだ。ところが。
それは父親に理解されなかった。数学的な絵画を雑誌が取り上げ、予想外の人々が興奮した。
その人々はヒッピー。あんまりガラ良くない。大麻とか吸っちゃう。フリーセックスとかやってた。
でも。サイケデリックな幻想世界として、エッシャーさんの世界を熱狂的に愛し、受け入れた。
エッシャーさんも乗った。建築学に地質学。いっぱいいっぱい研究し、専門家と交流した。
こんなに真面目だったのに「ドラッグで描いたんだろ?」と言われてしまった。あんまりだ。
エッシャーさんは病気で倒れてしまった。あまり渡米も出来ず、養老院に入った。
地質学者になった次男さんが、公演を断った。酷いんじゃなく、大病だから仕方ない。
奥さんは晩年。繰り返す手術に疲れ、スイスに帰った。エッシャーさんは孤独だった。
ウロだけど「こんな養老院の年寄りの絵を」みたいな、寂しい事をエッシャーさんは言っていた。
フーテンなヒッピーさんの賛辞が、どこまで学者さんみたいなエッシャーさんに届いたか分からない。
エッシャーさんの生真面目で学術的な側面が、どこまでヒッピーさんに伝わったかも分からない。
だけど。これは死後評価ではなく、生前の高い評価。だからエッシャーさんも、公演には行きたがった。
ヒッピーさん達は、きちんと「これはペンローズの三角形だ」と理解していた。ヒッピー文化人じゃった。
ヒッピーさん達の目にはたぶん。エッシャーさんはジェダイ・マスター。
その最晩年の写真。養老院を訪れた嬉しそうなヒッピーの若者と、苦笑いするエッシャーさんが居る。
光に重さは無いから、光速。神話の神々は繰り返し「光の存在」として描かれる。
あくまで理論だけど、光子コンピューターと言う発想がある。思索する光が、そこに居る。
小さなカラビ・ヤウさんは、10次元を巻き上げた6次元。ブレーンワールド宇宙に関わる空間。
エキピロティック宇宙論だと。この膜宇宙と膜宇宙がぶつかるとビッグバン。こええ!
なんでも最近、空間9次元の内、3次元方向が膨張したのが、この宇宙。とスパコンが解明したらしい。
もしも対称性の破れが4次元方向なら。9次元全てだったなら。違う宇宙はどんな世界だろう。
人は。ブラウン運動するような、小さな「立体」プログラムを持ち。
たった一つの細胞から育ち、生きて行く。

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