そのワンルームに明りが灯る。危険が危ない。
彼氏がジャケットを脱ぎ捨て、彼女はスーパーのサラダとレタスを合えた。
「ねえ? 聞いてるの?」
「あー、うん」
交際して5年目。危機も無いがゆるい空気の、おのれリア充。
格安通販ブラウスの彼女が、しまむらでもない近所の服屋の
Tシャツ+パンツ彼氏を睨んだ。
彼女の「同僚が3度目の離婚の危機・誰かの子供が発熱・電車で猫を見た」話は
疲労困憊の彼氏にとってノイズ。右から左に抜けていた。
彼女の話もあっちに行きこっちに行く。まとまってないから流れていた。
しかし彼女は、彼氏だから相談したい。平行線だが猫は後で良かった。
そこで彼女がギラリした。箱を開けた。
実に愛くるしい――幻想郷のケーキであった。彼氏は目を見開いた。
そこでシルエットが重なり口づけ、には全くならず。
「うひょおおおお」「あひゃあああ」と叫ぶ彼氏がケーキを撮りまくり。
興奮しながらネットにケーキ画像を流していた。ケーキ屋さんが凄かった。
彼女は食卓に配膳し。猛然と録画した進撃を見始めた。
本棚にはIT技術と販売士資格の本。
なお。彼女がITで彼氏が販売。部屋にお洒落さは無いけれど。
この二人なら、もしかするとと言う。小さな希望がある、そんな部屋だった。
写真素材足成:カポナータサラダ
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